【2024新春福袋】 火野葦平　「河童曼荼羅」　限定特装本・署名落款・昭和３２年・四季社・函 文学・小説

著者プロフィール\r明治40年）1月25日 - 昭和35年1月24日。昭和戦前・戦後期の小説家。本名玉井 勝則。芸術院会員。自伝的作品『花と竜』などに書かれているように、父・金五郎は現在の愛媛県松山市の出身、母・マンは現在の広島県庄原市の出身。\r早くから文学を志し、早大在学中『街』の創刊に参加。労働運動に参加するも検挙され転向した。早稲田大学英文科中退。『糞尿譚』で芥川賞を受賞した。芥川賞選考委員の川端康成は「少し大袈裟に云えば、大旱の雲を望むが如くで、その多少の欠陥は二の次とし、先ず喜んで「糞尿譚」を推した。」「芥川賞としては、火野君を選ぶのが面白いと考えたのである。優劣論ではない。」と選評している。小林秀雄（批評家）が「文藝春秋」特派員として中国に渡り、上海を経て27日、杭州で火野葦平に芥川賞を渡した。\rその後の『麦と兵隊』は大きな評判をよび、『土と兵隊』『花と兵隊』とあわせた「兵隊3部作」は300万部を超えるベストセラーとなった。兵隊作家としてマスコミの寵児となった。一方で河童の登場する作品が多く残る。芥川龍之介を敬愛しているが、芥川が「フィクションによってしか語れぬ事実がある」と、河童を通して社会を風刺したのに対し、葦平は「私の描く河童が理屈っぽく、風刺的に、教訓的になることを警戒していた」と書いている。また、「河童が私の文学の支柱であることになんの疑いもない」と書いている。\rなお、妹の息子（火野の甥にあたる）は、ペシャワール会代表で、アフガニスタンでタリバンに銃撃され死亡した医師の中村哲である。『ウィキペディア（Wikipedia）』\r\r四季社・昭和３２年５月・限定１２００部（内第942号）特装本発行の火野葦平「河童曼荼羅」函付きです。表紙クロス、背革装で、天は金箔装（天金）・毛筆署名落款入です。２６．５×１９ｃｍ、５７４頁、厚さ３．８ｃｍの大型本です。題字は武者小路実篤。\r河童曼荼羅敍　画：折口信夫　文：佐藤春夫\r目録　画：宇野浩二　\r文（一部）　中川一政・伊藤整・平林たい子・尾崎士郎・河盛好蔵・石川達三・井伏鱒二・丹羽文雄・草野心平・亀井勝一郎・小林秀雄・野田宇太郎・棟方志功他\r\r経年のヤケが少しありますが、シミや書き込み、蔵書印などはありません。６６年前の古書であることをご理解の上、購入の検討をお願いいたします。

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